雲居
晴れ渡る空に一つの雲が
あなたの声をかき消してゆく
戸惑う気持ちは誰でもあるはずなのに

凍えるような声であなたは言う
「もう少し」

何が「もう少し」なのか
それが一瞬の言葉だけで

消せない痛みを抱いて
きっとすれ違いの思いの中で

帰り道、なぜか手を振った
なぜ?


結局最後までわからなかった
遠くに見える雲の間を見つめている

あなたは?