あいつ
すごく仲がよかった
あいつとはケンカもした
殴り合いもしたし
泣かせたことも
泣かされたこともあった

あいつは少し寂しがりやだった
自分の言葉でうまく表現できず
いつも周りから誤解ばかりされてた

そんなあいつが軽く俺に言った
「俺引っ越しするねん」

そしてそれ以来ケンカしなくなった
妙にあいつは笑顔だった
本当は悲しいくせに

最後にかわした言葉もぎこちなかった
「おう、またな」

小学校の裏を通るとあいつの家がある
今は違う人が住んでるけど
ここを通るたびに
あいつのことが目に浮かぶ